ゼレンスキー大統領「原爆に遭う前の子どもの写真見ると涙」原爆資料館を訪問後の会見(2023年5月22日)
ウクライナ・ゼレンスキー大統領の来日。“歴史的瞬間”を取材しました。
5月20日。厳戒態勢が敷かれて物々しい空気に包まれる広島空港。そこへ…。
(MBS・大吉洋平アナウンサーリポート)
「ゼレンスキー大統領です。ウクライナのゼレンスキー大統領が飛行機から降りてきます」
しっかりとした足取りで飛行機から降りてくるのは、ウクライナのゼレンスキー大統領。MBSのカメラもロシアの侵攻後初となるアジア訪問の瞬間を捉えていました。
3日間に渡り広島で開催され、5月21日に閉幕したG7広島サミット。ウクライナのゼレンスキー大統領は、当初はG7サミットの会談にオンラインで参加する予定でしたが、急遽来日して対面で参加することになりました。
(大吉洋平アナウンサーリポート)
「ウクライナのゼレンスキー大統領を乗せたとみられる車が広島空港から出ていきます。G7首脳たちとの対面での会議が実現しそうです」
厳戒態勢の中でサミット会場へ。ゼレンスキー大統領の到着を見守っていた、母親がウクライナ人だという小学生に話を聞きました。
(母がウクライナ人の小学生(10))
「ウクライナから日本へ来てくれて、たくさん感謝しています。(Qゼレンスキー大統領に伝えたいことは?)ゼレンスキー大好きです」
サミット会場のホテルに到着したゼレンスキー大統領は、イギリスのスナク首相らG7各国首脳と立て続けに会談。またサミットの招待国で長年ロシアと友好関係にあるインドとも直接対話して、ウクライナが示す和平案を説明して協力を呼びかけました。
異例の前倒しで発表されたG7首脳宣言には「ロシアの違法な侵略戦争に直面したウクライナを支持し続ける」などと明記され、5月21日にゼレンスキー大統領も出席したG7首脳会合でも軍事支援などを必要な限り行っていくことでも一致しました。
(ウクライナ ゼレンスキー大統領)
「特にウクライナの主権、領土一体性およびウクライナの人たちに対する支持を表明いただきました。一生忘れることはありません」
またゼレンスキー大統領はあの場所も訪れました。大勢の機動隊員に加えて警察犬も目を光らせる厳戒態勢の中で平和公園に到着。核の脅威と向き合う戦時下の大統領が原爆資料館を40分かけて見学。岸田総理とともに慰霊碑に花を手向けました。
そして5月21日、平和公園内で急遽設定されたゼレンスキー大統領の記者会見。会場に集まったのは、出席をš