山崎幹夫作品『グータリプトラ(Gootariputra)』1999年・8mmフィルム

1996年から1999年にかけて撮影・編集して作られた8ミリ映画です。通常の物語映画のようなストーリー展開はなく、日記映画のような作者=主人公だけの映像が続きます。セリフもありません。ヒロインらしき存在は、薄汚いメス野良猫です。それでいて、どのように1時間前後の映画時間を成り立たせるかを、綱渡りのように、しかし長い時間をかけて醸し、練り上げてみました。参考にしたモチーフとして、山田勇男さんの初期作品『夜窓』があります。タイトルの「グータリプトラ」は特定の意味がある言葉でなく、感触として「ぐうたらして生きている」主人公の生
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