剣術:小太刀一本目・居想会

居想会で学ぶ小太刀の形は、明治時代に高橋赳太郎が警視庁の求めに応じて考案した十手形五本を参考としています。 姫路藩に伝わった無外流の継承者である高橋赳太郎が編み出した形ですので、当然無外流剣術の影響を色濃く残した十手形であったろうと推測されます。 小太刀の稽古では相手より不利な長さの脇差しを使う分、シビアーな刀の扱いと体捌きが問われます。相手の刀を受けた後、しっかりと相手の中心に向けて刀を立ててゆきます。払ったり引いたりすれば相手の刀は容赦なく我が身を襲います。相手の刀の流れに逆らわない為には、手首や腕で刀を扱うのではなく体の中心である体軸を意識することです。そして、小太刀で自分の中心を守りつつ左半身に入ってゆきますが、このとき体を捻ったり右足を軸にして回ったりしないようにします。
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