デュレエ / 椎乃味醂 feat.初音ミク
39chオリジナル描き下ろし楽曲
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作品解説
Music, Words, Arrangement:椎乃味醂
@sheeno3rin
Artwork, Movie:StudioGnu
CGI(3DCG)制作・監修 Kazuya Ohyanagi
素材合成 / コンポジション 柚璃遥
キャラクターデザイン / イラスト 浅マ
タイポグラフィー / グラフィックデザイン kohakuno
ALife実装撮影 ながい
グラフィカルプログラミング melonade
関連データ解析 naporitan
建造物構造設計補助 柴沼
シナリオ・動画設計 / 総監修 椎乃味醂
Vocal:初音ミク
Off vocal:
39ch公式Twitter:
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椎乃味醂さんコメント
ぼくは、物心が付いた時から初音ミクが存在したたぶん最初の世代で、音楽の原体験には当たり前にミクが在った。当時の印象は、「機械」でも「珍しい」でもなく、ただ純粋な「好き」でできていた。小学生のころ、ミクは一般層へ浸透する過渡期にあったようで、周りにも少しずつ存在が溶け込もうとしていたが、ここにはぼくと逆の人間も当然居た。人に嗜好があるのは当たり前だけれど、好き嫌いが言葉や仕草として向かうと、「嫌い」の方はより広く深い部分に残る。そういうものは未発達な精神を簡単にすり抜けてしまうから、気づけば昼の放送でミクの歌声が流れる度に知らないフリをして、中学ではミクで曲をつくったこともバレないように苦労した。こうして何年か経つと風向きが変わり、今度はミクやミクの影響下にある曲が断然「当たり前」になりかけていた。高校を卒業するころには「好き」と公に言える空気もあった。ぼくらが大人になったとか、SNSが全体に普及したのもあるけれど、そんな「当たり前」に接近した根本は、星の数ほどの人間が文化に出入りし、「想いや記憶」の投入と回収を繰り返し、流れの中で多様な進化・拡張を不断に引き起こしてきたからに他ならない。そして、16年分の記憶を織り交ぜ、今も瞬間瞬間に初音ミクは創造されている。この開かれゆく「未来」を以って、かつて否定された可能性と、これから生まれる可能性を掬い、肯定し、また想いを馳せる。
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